「ジオサイト」とは…

『地質・地形』が特徴的な場所や『生態（動植物）』が特徴的なところ、『歴史・文化』が育まれてきた場所などのジオパークの見どころのことです。
それぞれ単独で楽しめる場所でもありますが、それぞれにつながりを持ったジオサイトもあります。

ジオサイトをめぐることで、歴史や文化、自然など地球(ジオ)とのつながりを体感できます。

エリア

磐梯山ジオパークはA～Kの11エリアに分けられています。その中に『ジオサイト』があります。

A.桧原湖北岸エリア
桧原は旧米沢街道の宿場町。磐梯山噴火により湖底に沈んだが、渇水時には大山祇神社の参道が湖底から姿を見せています。
B.裏磐梯湖沼群エリア
1888(明治21)年の噴火により、小磐梯が北側に崩れて川をせき止め、湖や五色沼湖沼群など、300余の湖沼が形成されました。
C.猫魔火山エリア
磐梯火山の西方にある猫魔火山は、磐梯山と同じ安山岩質の火山活動により、100万から40万年前に形成された火山です。
D.磐梯火山エリア
1888(明治21)年の噴火で生じた爆裂火口では、火山の内部構造、特に磐梯山を作っている火山角礫岩・溶岩の互層がよく見えます。
E.磐梯火山東麓エリア
秋元湖の水量と高水位を利用して建設された発電所や、この噴火による泥流で亡くなった人々の慰霊碑があります。
F.磐梯火山南西麓エリア
平安時代の初期に徳一菩薩によって開創され、さまざまな文物の招来を通して、会津仏教文化の礎を築いた慧日寺があります。
G.天鏡台エリア
天鏡台は約3万年前に噴出された溶岩により形成されており、後方に磐梯山主峰、前方に猪苗代湖や遠く南会津、那須連峰を望む景勝地です。
H.猪苗代中央エリア
磐椅神社は和銅年間に創建されたとも伝えられ「延喜式神名帳」に記されたいわゆる「式内社」としても知られる格式ある神社です。
I.猪苗代湖北西岸エリア
翁島岩なだれによって形成された流れ山の一つに猪苗代湖唯一の島、翁島があり、以前皇室がプライベートビーチとして利用されていました。
J.猪苗代湖北東岸エリア
猪苗代湖北岸(白鳥浜)では、毎年白鳥をはじめとする渡り鳥の越冬が見られ、ミズスギゴケ群落とともに国の天然記念物に指定されています。
K.大塩エリア
会津蘆名氏によって整備された柏木城跡もあり、歴史的にも重要な場所です。会津米沢街道が通り、江戸時代には宿場町として栄えました。