磐梯火山の主要山体と1888(明治21)年の噴火で生じた壮大な馬蹄形カルデラ

D.磐梯火山エリア

1888(明治21)年の噴火で生じた爆裂火口では、火山の内部構造、特に磐梯山を作っている火山角礫岩・溶岩の互層がよく見えます。磐梯山の山頂付近には、以前上の湯、中の湯と下の湯の3つの湯治場がありましたが、1888(明治21)年の噴火でほとんど壊滅し、現在廃墟となっている中の湯は、噴火後に南に移転して建てられたものです。爆裂火口の中心部に銅沼があります。沼の南側では今でも噴気が上がっており活火山を実感できます。名前のとおり赤茶けているのは、鉄分を多く含んでいるためです。強酸性の沼で魚は棲めません。

■交通 磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから車で約40分、そこから同沼まで徒歩で約1時間