【余談】其の一:噴気と噴煙の違い
ここで少し、私の恥ずかしいエピソードをご紹介いたします…(小声)
序章でもお伝えしたように、私は磐梯山ジオパークに携わるまで火山に全く興味がありませんでした。
火山と火山じゃない山の違いもいまいちよく分からない、
『火山はマグマが出る山』くらいの理解力でした。(小学生以下ですね…あぁ恥ずかしい)
とある日の事です。
撮影で磐梯山の火口湖である銅沼(あかぬま)まで行き、撮影を終えて事務局に戻った時。
天気もよく、良い写真が撮れたので私自身少々興奮気味。
そのせいもあってか、ふとまだ板についていない火山系の専門用語を使いたくなったのです。
『戻りました~。いやー、今日も磐梯山とても綺麗でした。天気も良くて銅沼からしっかり噴煙が見えましたよ!』
そしたら
『ふ、、、噴煙!?』
と、事務局にいた職員が硬直したのです。
(・・・???)
何でそんなにびっくりしているのだろう?
私の頭の中でははてなマークがたくさん。すぐにはピンときませんでした。
そして職員に訂正されてやーっとこさ気がつきました。
そう…。あの時私は『噴気』と『噴煙』を誤って使ってしまったのです!(Oh no…)
噴気と噴煙の違い。
皆様はもう既にご存じだと思いますが
『噴気』は、活火山でよく見かける『ゴォーーーー』という音と共に見える白いモクモク。
一切経山編で冒頭に写真を載せましたが、あれがまさに噴気です。
活発な活火山である象徴ですね。
一方で『噴煙』は、火山がドッカーーーンと噴火した時に出る灰色のモクモクです。
よくニュースでも見ますよね。
要するに、噴気と噴煙は、水蒸気か煙かの違いです。
そう。あの時私が事務所でイキイキと発した
『銅沼からしっかりと噴煙が見えましたよ!』という言葉は
まるで『磐梯山、噴火していますよー!』と言っているようなもの。
それは職員も凍りつくわけです…
今思い出しても自分で失笑してしまいます。(苦笑)
皆様。万が一登山中に『噴煙』を見かけたら、まず第一に避難です!
そして無事下山された後には是非
『そういえば噴気と噴煙の違いについて書いていた人いたなぁ…』と、この記事を思い出して頂きたいです。
ちゃんちゃん♪
ボル女・金