[ DATA ] 水面標高:820m
湖沼が最も多く分布する高原中央部で中瀬沼探勝路の展望台から眺望できる。磐梯山の噴火口を背景に水面をおおうばかりに広がる樹海は、裏磐梯高原でもトップクラスのベストロケーションである。
中瀬沼・レンゲ沼・曽原湖は、桧原湖と小野川湖の間に挟(はさ)まれた地域にある。桧原湖などと比べ、いずれも小さい湖沼ながら、美しい景観をもち、風景や動植物を歩いて楽しめる場所として人気。
中瀬沼は、桧原湖より小野川湖に流下する水路の途中に広がる沼で、北方にある桧原湖の取水口からの水が流入。いくつかの島と入り組んだ湖岸をもつ。沼の北側にある小高い丘には東屋(あずまや)があり、中瀬沼展望台として多くの観光客に親しまれている。ここから南側に広がる森に囲まれた中瀬沼と遠景の爆裂火口壁は、裏磐梯から望む磐梯山を代表する風景。この沼は桧原湖の水が流入しているため、水質は貧栄養の沼であり、沼の周りにはハンノキやヨシが繁茂(はんも)し、水面にはヒルムシロやヒツジグサなど水草が多く、魚や野生動物の生息数も多い沼である。